LAねぶた制作14日目

渡米してまもなく2週間になるところですが、雨は全く降りません。
快晴で、今日も30度を越えています。
こちらは湿気がほとんどないので、おやつのクッキーも
1週間湿気ることなくサクサクしています。

 
以前も触れましたが、今回のねぶた制作はロサンゼルス青森県人会、
LAねぶた囃子保存会の皆さんと、骨組みから彩色までを一緒に行い、
現地の方にねぶた制作の技法を経験していただいて、ロサンゼルスでも
ねぶた制作をしてもらう基盤づくりが目的です。

 なぜ、ロサンゼルスで「ねぶた」なのかというと、ロサンゼルスの
リトルトーキョーという日系の方が多く住む町で、「2世ウィーク祭」
と言う催しが毎年お盆の頃に行われるのですが、最近盛り上がりに
欠けるということで、ロス駐在のある日系企業マンが
「ねぶたをやったらどうか」と提案したのがきっかけでした。
 紆余曲折を経て、2007年 竹浪比呂央作 「信玄」 という
青森ねぶたと同規格の大きさのねぶたがリトルトーキョーの夜を焦がしたのです。
そのねぶたは一度きりで解体されましたが、翌年からもその興奮が
忘れられない人たちが、独自に囃子保存会を作ったり、自分達で
何とか金魚ねぶた等を作ってパレードしたりして来ました。
 
数年間その状態は続いたのですが、あの感動をもう一度!という
青森県人会を中心としたの人々の熱い思いが実り、2015年、
少々小さくなったものの、 竹浪比呂央作 「義経渡海」 という
ねぶたが再度青森から海を渡り2世ウィーク祭に登場したのでした。
このねぶたは、続いてハリウッドパレードに日本の祭として
初めて参加を認められ、レッドカーペットを踏むという快挙を成し遂げたのです。
そして、あれから10年経った今回、2世ウィーク祭に登場させるねぶたを
自分達で制作する基礎を学びたいというロスの方々の声に答えるべく、
我々はこの取り組みを進めることになったのです。

皆さん非常に熱心でかなりハイペースで制作は進んでいます。
今日、公時の面も書かれ、また一歩完成に近づいてきました。
 
写真は現地の人達にアドバイスしたり、実際に制作に参加
してもらっている風景です。